くまっくす’s diary

まったりと自分のスキルをお伝えするブログ

【子どもの発達】ジャンプの教え方 (元保育士の方法)

前回に引き続き、子どものジャンプのお話しです。今回はジャンプを教えるにはどうしたらいいか、実践方法を語っていきます。

 

 

ジャンプができない?

ジャンプができない子どもはそこそこいます。だいたい2才あたりでできるようになっていくのですが、中には4才頃になってもできない子もいます。

 

どうしてできないのか?

その子どもによって様々ですが、

 

  • ジャンプの仕方がわからない
  • 筋力不足(先天的な体質等を含む)
  • 体重が重すぎる

 

と、大まかにこのようなものでしょう。

ジャンプの仕方がわからないのは、子どもが一才前後と小さすぎて理解していないというものもあれば、そもそもジャンプに興味がない、ジャンプをする環境がない、といった事が原因の場合があります。

筋力不足は歩き始めて間もないということや、歩いたり走ったりしなかったり、またその環境がなかったりが原因だったりはたまた、先天的に筋肉がつきにくい体質であったりと様々な要因があります。

体重が重いということは想像通り、体が重すぎてジャンプできない程過重となってしまったということです。こちらは痩せるか成長と共に身長が伸びる事によってバランスがとれた体型になるか、強靭な筋肉を手に入れるということが問題解決になるでしょう。

 

ジャンプの楽しさを教える

まずはジャンプは楽しいものだと教えることが良いかと思います。子どもの腰を持って、「たかいたかい」をする。一回ずつ地面に着地させることによってジャンプの楽しさ、浮遊感を覚えます。トランポリン等を使って跳ぶ感覚を養うことも非常に有用です。何より楽しい!

※子どもをバンザイの格好にさせ、腕を掴んで引っ張りあげる方法はやめておいた方がいいです。幼ければ幼いほど肘が脱臼するリスクが高くなります!

 

膝の屈伸運動を覚えよう

ジャンプとは地面を蹴って中に浮く動作です。地面を蹴るために膝の屈伸運動が必要になってきます。まずは膝を曲げる動作を覚えるために、子どもの膝裏を押してカックンさせます。そして次に、脇の下や腰を持って子どもを上に引き上げ、膝を伸ばします。そのまま中に浮かせて「たかいたかい」をしてもいいでしょう。何回も繰り返すと楽しくなってきて、自分から屈伸運動を繰り返すようになります。そうなれば、あとは勝手に上達していきます。

 

段差を使って練習

小さな段差を使って上からジャンプをする方法があります。向かい合って手を繋いで降ろす方法がありますが、子どもの後ろから腰を持って膝を曲げさせ、一緒に飛び降りる方法もあります。こちらの方が感覚を養うことができ、早くジャンプができるようになります。

 

トランポリンがあるなら活用しない手はない!

トランポリンを使って練習することはとても有用です。トランポリンはバネがあるため、面を蹴るととても弾みます。体操の選手も、大ジャンプや宙返り、床の練習をするために重用しているくらい感覚練習にはもってこいの代物です。あと、何より楽しい。

ジャンプ練習の補助は、手を繋いでリズムをとってあげながら引き上げるとよいです。また後ろから腰を持って、一緒に跳ぶ事によって楽しいジャンプを共有できることになります。もういっかい!もういっかい!とせがんできますよ。

※一緒にトランポリンを跳ぶ際は、体重差や体格差、力の差に気を付けてください。子どもとのリズムが合わなかったり、大人が思いきり跳ぶと横で跳んでる子どもがぶっ飛んでいったり、首や膝がカクンとなって体を痛めてしまうなど、大変危険です!力加減をしながらお願いいたします。

 

発達の目安

ジャンプはどのような順番や、行為を経てできるようになっていくのか、約400人くらい見てきた中で個人的な見解で組み立ててみます。

 

歩く

走る

体を上下に揺さぶる

膝を使って屈伸運動ができる

足がバラバラ(バタバタ)に動き、少し体が浮く

両足でジャンプ

 

と、このような経過をたどる子どもが多かったです。が、中には順序やらなんやらをぶっ飛ばしてできていく子どももいました。やはりそこは個人差があります。

 

自分の子どものジャンプができるのが遅い、ジャンプをいつまでたってもしないなぁ、など悩みや不安などが出てたりもしますが、焦らずに向き合って練習していくことが肝要です。ゆっくり、じっくりとですよ。